測量日記20240419（野麦峠） | 測量日記 | 松本市で測量なら不動産の安心を支える松和土地調査株式会社 | 経験豊富

松本市奈川の測量現場は野麦峠から10㎞ほど手前の野麦街道沿いです。野麦街道と言えば女工哀史を思い起こしてしまいます。明治時代に飛騨から岡谷の製糸工場へ出稼ぎに行った時の話。工場は盆と正月に休みになりますのでこの時期に飛騨の実家に帰省しますが正月は過酷な道のりであった事でしょう。現在この峠は冬季閉鎖していますので容易に想像ができます。

野麦峠には「お助け小屋」があり、避難所として一夜を過ごしたかを思うと感慨深いものがあります。ここには「政井みね」の碑が残っています。厳しい労働の中、病に倒れ兄に背負われて帰る途中、野麦峠で「ああ飛騨がが見える」と言って息を引き取ったと言われている実在の女性です。ここの現場付近の旧野麦街道を当時の女工たちが通ったことに思いをはせながらの測量です。