登記20230113（足で稼げ） | 登記のはなし | 松本市で測量なら不動産の安心を支える松和土地調査株式会社 | 経験豊富

塩尻市内の建物滅失登記を依頼されて打ち合わせに行ったところ、すでに数十年前から実態がなく、登記だけが残っているという話。所有者をみたら氏名だけで住所なし。「これはちょっとやっかいかも」と思いながら住宅地図から同じ苗字の方を探そうとした所、周辺は皆同じ苗字だらけ。これは相続人を探そうとしてもかなり時間がかかりそうだ。テレビドラマのように片っ端から聞きまわっても埒があきそうもないので目星をつけてからにしようと思い、事前に法務局から古い資料を入手。

最悪、相続人が不明でも処理する方法がありますがまずは相続人探しを優先します。

法務局資料からのわずかな手掛かりを頼りに「ひょっとしたら」という方が一人いましたのでターゲットをしぼって行く事としました。いきなり昔の方の名前を出して聞き出すわけですので相手も面食らったと思います。「聞いた気がする」と言っていただいたので「ぴったしカンカン」かな？ちょっと待ってくれと引っ込んで戻ってきた時には手に位牌を持っていました。裏をみたら正に「ぴったしカンカン」。登記申請適格者がようやく見つかり実作業のスタートラインにつく事ができます。

こういう建物滅失登記は意外に手間取ってしまいます。

やれやれ。